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【流れ星】2019年 ふたご座流星群を見よう!

投稿日:2019年12月10日 更新日:


Shooting star in the sky

by sunrisesoup on flickr

普段はたまにニュースになった時に意識する程度ですが、一年を通してみるとじつは10以上もある流星群。その中でも三大流星群と呼ばれているものの一つ「ふたご座流星群」2019年12月14日夜~15日未明にピーク (極大期)を迎えます。

流星群って何?

流れ星のもととなる宇宙からのチリは毎日地球の大気に入ってきているため、流れ星という現象自体は一年を通じて起こっています。キャンプなどで星がまたたく山奥に泊まった時に、夜空をスゥーッと横切る流れ星を見た経験も一度や二度はあるでしょう。

一方、流星群というのは彗星などが宇宙空間に放出したチリが集まった中を地球が通過することで起きるものです。宇宙から来たチリが大気中で燃え尽きる時に光って見えるという点では普通の流れ星と同じですが、毎年特定の時期に特定の方角からまとまった数の流星が表れる流星群は、夜空が明るいため普段あまり流れ星を目にしない都市部でも観測しやすいと言えます。

その中でも、1月に見られる「しぶんぎ流星群」、7月から8月に見られる「ペルセウス座流星群」、そして12月に見られる「ふたご座流星群」の3つが三大流星群として知られています。

ちなみに流星群というのは、月食や日食のように短時間だけ現れるというわけではありません。ニュースなどでよく話題になるのは、流星群がピークを迎えて一番観測しやすい日時 (「極大期」と呼ばれる) ですが、ピークの前後数日も数は少ないとはいえ流星群の活動を見ることができます。 (ただし、流星群によって前後に見られる時期には差がある)

ふたご座流星群の見ごろはいつ?

2019年の「ふたご座流星群」は、12月14日(土)夜10時頃から翌15日(日)午前4時頃あたりが見ごろで、真夜中過ぎに最も流星の数が多くなると予想されているようです。(参考:国立天文台ホームページ「ふたご座流星群が極大(2019年12月)」)

ただし今年は近くに月があるため流星が見えにくく、残念ながら観測条件としてはあまり良いものではないとのこと。それでも、明るい流星なら十分見えるはずですので少し気長に観察してみましょう。(目が慣れて流星をとらえられるようになるまでに約15分ほどかかると言われています。見えないからといってすぐにあきらめないでくださいね。)

ちなみにマレーシアでも日本と同じ時間帯に流星群の活動が見られるようです。KL近辺だと空が明るくて見えにくいかもしれませんが、都市部以外では流星群を見られるチャンスは高いのではないかと思います。

<ふたご座の見つけ方>

まず、南東の空に輝く「冬の大三角」を探します。これは、シリウス、ベテルギウス、プロキオンという3つの1等星が作り出している三角形で、かなり明るいためある程度の街中でも見えるはずです。その少し上の方に、2つ並んで見える1等星のポルックスと少し暗い2等星のカストルという星がありますが、それがふたご座の一部です。(参考:星座を見つけよう:ふたご座を見つけようふたご座流星群」は、ちょうどカストルの辺りを中心にして放射状に現れます。

2019年はふたご座のすぐ近くに月が出ているので、その近くでは月明かりに隠されて暗い流星は見えなくなってしまいます。ただし、流星群は「放射点」と呼ばれる一点を中心に流れるものの、放射点の近くだけでなく空全体に現れます。明るい月の近辺ではなく夜空を全体的にとらえるなら、流星を観測できる可能性が高くなるかもしれません。

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流星群というのは、タイミングがよければ素晴らしい天体ショーを楽しめます。個人的に忘れられないのは、2001年11月19日の未明に経験した「しし座流星群」です。

できるだけ暗いところで見ようということで郊外に行き、夜が更けるにつれ寒さが増す中で夜空を見ていると、一つ、また一つと流れ星が現れました。時間を追うごとに流星の数はどんどん増えてゆき、ついには空から流星が降り注ぐように見える「流星雨 (流星嵐)」になったのです。真っ暗な田んぼ沿いの道に立って星が次々と飛び出してくる一点を見つめていると、自分が夜空に向かって移動しているように錯覚して一瞬足元がフラついたほどです。まるで、地球ごと宇宙の彼方にワープしているんじゃないかと思えるような光景でした。はじめのうちこそ流れ星を見つける度に友人と歓声を上げていましたが、時々大きな火球も混じりながら流星が延々と降り続ける現実離れした景色に圧倒され、途中からは誰も声すら出せず、田んぼの中で空を見上げたまま ただ立ち尽くしていたことを今でも鮮明に覚えています。

この時、日本では最大で1時間あたり約3000個の流星が観測されたと言われていますが、私が見ていた場所ではそれをもっと上回る数だったように思います。後で分かったのですが、日本で前回この規模の流星群が見られたのは100年以上前のこと (なんと大政奉還の頃!) で、通常は一生に一度見られるかどうかという世紀の天体イベントだったのだと知り、非常に感慨深いものがありました。

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みなさんも、天気がよければぜひ週末は「ふたご座流星群」を見て、宇宙のチリが作り出す儚くも美しい天体ショーを楽しみましょう!


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