コーヒー品種ノート

【コーヒー品種】パカマラとは?

投稿日:2018年7月19日 更新日:


by Katya Austin on Unsplash

コーヒーの品種ノートです。

パカマラ (Pacamara)

由来:パカスマラゴジッペの人工交配種
豆のサイズ:非常に大きい
収穫量:良好
風味の質:とても良い
初回収穫:3年目
さび病:耐性非常に低い
炭疽病:耐性低い
線虫:耐性低い
栽培適正標高:

北緯5度~南緯5度:1,600m以上

北緯/南緯5度~15度:1,300m以上

北緯/南緯15度以上:1,000m以上

パカマラの歴史

Coffee beans of Pacamara

パカマラ

1958年、エルサルバドルの国立コーヒー研究所 (ISIC) が、ブルボンの突然変異種であるパカスとティピカの突然変異種であるマラゴジッペを人工的に交配させ、新たな品種を開発しました。元となった「パカス」と「マラゴジッペ」それぞれの品種名にちなみ、パカマラと名付けられます。

パカマラは矮小種であるパカスの特徴を受け継いでおり、樹木が成長しても比較的小型なので栽培する上で効率がよい上、パカマラにはマラゴジッペの特徴である非常に大きな豆のサイズならびに風味の良さも表れており、この点ではうまく両者の長所が合わさった品種と言えるでしょう。一方で、さび病への耐性が非常に低いというマラゴジッペの短所も引き継いでおり、生産者にとっては注意が必要な部分となっています。

スポンサーリンク

[参考資料]
World Coffee Research (2016) 「COFFEE VARIETIES of Mesoamerica and the Caribbean」, URL: https://worldcoffeeresearch.org/media/documents/Coffee_Varieties_of_Mesoamerica_and_the_Caribbean_20160609.pdf (参照日:2018年3月15日)

ホフマン, ジェームズ (2018) 「ビジュアル スペシャルティコーヒー大事典」丸山健太郎監修, 日経ナショナル ジオグラフィック社.


スポンサーリンク

Colors Coffee

Colors Coffee

-コーヒー品種ノート
-, ,

執筆者:


Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

関連記事

Coffee cherry

【コーヒー品種】ムンド・ノーボとは?

by Katya Austin on Unsplash コーヒーの品種ノートです。 ムンドノーボ (Mundo Novo) 由来: ティピカとブルボンの自然交配種 豆のサイズ: やや小さい 収穫量: …

Coffee cherry

【コーヒー品種】K7とは?

by Katya Austin on Unsplash コーヒーの品種ノートです。 K7 由来: ブルボン種 (フレンチミッション) 豆のサイズ: 大きい 収穫量: 多い 風味の質: 良い 初回収穫: …

Coffee cherry

【コーヒー品種】エクセルサとは?

by Katya Austin on Unsplash コーヒーの品種ノートです。 エクセルサ (Excelsa) 由来: 中央アフリカ原産種 豆のサイズ: やや小さめ 収穫量: 良好 風味の質: 良 …

Coffee cherry

【コーヒー品種】ジャクソンとは?

by Katya Austin on Unsplash コーヒーの品種ノートです。 ジャクソン (Jackson) 由来: イエメン原産ブルボン種 豆のサイズ: 大きい 収穫量: 多い 風味の質: 良 …

Coffee cherry

【コーヒー品種】SL-14とは?

by Katya Austin on Unsplash コーヒーの品種ノートです。 SL-14 由来: ティピカの突然変異種 豆のサイズ: 平均的 収穫量: 良好 風味の質: 良い 初回収穫: 3年目 …

このブログについて

東南アジアに住んで21年。知っているとコーヒーがもっと楽しめる豆知識をはじめ、さまざまなコーヒー文化と地元情報を現地から発信しています。

地球はコーヒーで回ってる O.M.C. - にほんブログ村

TAILORED CAFE Online Store


管理人: Gaku

40代の通訳者です。
マレーシアのクアラルンプール在住。

[好きなモノ]コーヒー、写真、バイク、温泉、ラーメン

毎朝、妻と二人でコーヒーを飲むのが日課。でも、珈琲ネタを語りだすとサラリと流されます。