2019年のカレンダーはこちら→「【マレーシア】各州カバー完全版!2019年の祝日カレンダー」
マレーシア 2018年 祝日カレンダー
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日本とマレーシアの祝日:日数の違いは?
毎年、どこがうまく大型連休になりそうかカレンダーをチェックする方は少なくないことでしょう。2018年度、日本では「国民の祝日」が年間16日+日曜の振替休日が4日となっています。土日は元々休日という計算だと、平日に追加の休みが13日あることになります。
では、マレーシアはどうでしょうか?
何と、カレンダーによると2018年は祝日が48日+振替休日が7日もあるのです。この数字だけ見ると「一体マレーシアって国はどうなってるんだ!?」と思われるかもしれません。しかしこうした背景には、日本とは異なる国の事情が関係しています。
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マレーシアの祝日がビックリするほど多い理由とは?
マレーシアを構成する民族を大きく分けると、先住民等を含むマレー系が約67%、中国系が約25%、そしてインド系が約7%となっています。また宗教に関しては、イスラム教が61%、仏教が20%、キリスト教が9%、ヒンドゥー教が6%、儒教・道教が1%と推定されており、マレーシアはさまざまな背景からなる多民族・多宗教国家だということが分かります。
(統計は外務省ホームページに掲載されている国別基礎データを参照)
現在の日本では、元日や春分・秋分の日のように元は宗教的な意味合いがあった日もありますが、公式には直接宗教行事に関係した祝日というのはありません。しかし他の多くの国では、国民に広く信仰されている宗教に関係する祝祭日があります。
マレーシアの場合、そこに祝日が多くなる理由があります。先に述べたように、マレーシアは世界の宗教トップ4 (キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教) の信者がまとまった数で存在しています。新年だけとっても、西暦新年、中国新年 (旧正月)、イスラム新年、ヒンドゥー新年と複数存在し、それらすべてが祝日となっているのです。これに各宗教ごとの行事に関係した祝日 (断食月、クリスマス、釈迦誕生日など) を加えていくと、さらに休日が増えることになります。
また、マレーシアでは州ごとに決められた祝日もあります。全部で13ある州を治めるそれぞれの首長 (スルタン、または知事) の誕生日はすべて祝日ですし、その他にも特定の州でのみ設けられている記念日や宗教行事などの祝日もあります。さらに、総選挙の実施日やスポーツの国際大会でマレーシアが優勝した翌日など、追加で国民の休日が設定されることもあります。これらを全部合わせると、全体で年間48日 (2018年の場合) というとんでもない祝日の数になってしまうのです。
(追記:2018年5月14日)
5月10日・11日の両日を休日とし、週末も合わせると選挙後4日間の連休となったことには、一部で予想されていた対立政党の支持者による暴動や突発的な衝突の可能性を減らし、さらに金融機関が休みになることで急激な資金の流出・パニック売りなどを防いで為替や株価の変動を最小限に抑える効果があったと分析する識者もいます。老練な政治家としてのマハティール首相の手腕と経験を考えると、今回特別に設けられた2日間の休日というのは、スムーズな政権移行と金融市場の安定を考えた上で打たれた重要な一手だったのかもしれません。
そんなわけで、どこで働いているか (または通学しているか) によって、「夫の職場は明日祝日だけど、子供の学校は通常通り」とか、「うちの会社は今日いつも通りだけど、取引銀行のある州は祝日で閉まっている」といったことがマレーシアでは普通に起こります。また、宗教行事にまつわる祝日の中には、暦の関係でどの日になるのか中々確定しないこともあります。ですから、マレーシアに住んでいる人は外国人も含めて、いつが休日なのかをニュースやカレンダーで常日頃からしっかりとチェックする習慣が大切なのです。
(2018年1月5日:レイアウト変更)
(2018年4月26日:テキスト追加)
(2018年5月10日:カレンダー更新、テキスト修正)
詳細にまとめていただきありがとうございます。非常に参考になりました。
kokonats 様、お読み頂きありがとうございます。
マレーシアでの暮らしに活用して頂ければ何よりです。