コーヒーの品種ノートです。
カシオペア (Casiopea)
由来: | カトゥーラとエチオピア在来種系ET41の人工交配種 |
豆のサイズ: | 大きい |
収穫量: | 多い |
風味の質: | 素晴らしく良い |
初回収穫: | 3年目 |
さび病: | 耐性低い |
炭疽病: | 耐性低い |
線虫: | 耐性低い |
栽培適正標高: | 北緯5度~南緯5度:1,600m以上 北緯/南緯5度~15度:1,300m以上 北緯/南緯15度以上:1,000m以上 |
カシオペアの歴史
カシオペアはセントロアメリカーノと同じく、フランス国際農業開発研究センター (CIRAD) 、中央アメリカ各国コーヒー研究所ネットワーク (PROMECAFE)、そしてコスタリカの熱帯農業研究教育センター (CATIE) の共同研究により開発されたF1ハイブリッド種です。エチオピア在来種 (CATIEカタログ番号ET41) とカトゥーラを交配させることで生まれたカシオペアは、やはりエチオピア在来種とカトゥーラの交配種であるH3とかなり似た背景を持っていると言えます。
ハイブリッド種の本来の開発目的の一つである病害虫への耐性はありませんが、カシオペアはH3と同様その優れた風味特性ゆえ研究が続けられ商業生産にまで至りました。とはいっても、まだまだ流通量は限られているF1ハイブリッド種なのでなかなか日本で目にすることはありません。
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[参考資料]
World Coffee Research (2016) 「COFFEE VARIETIES of Mesoamerica and the Caribbean」, URL: https://worldcoffeeresearch.org/media/documents/Coffee_Varieties_of_Mesoamerica_and_the_Caribbean_20160609.pdf (参照日:2018年3月15日)