チェンダオについて
日本人にも観光地として根強い人気を誇る北タイの古都チェンマイ。そのチェンマイ市街から北に延びる国道107号線を1時間半ほど走ったところに、チェンダオ (チェンダーオとも表記される) という小さな町があります。
チェンダオとはタイ語で「星の町」という何ともロマンチックな名前なのですが、山あいに小さな集落が点在しているような地域なので、その名に違わず夜は星がとても綺麗に見えます。10年程前だと、本当に天の川がはっきりと見えて空が星で埋め尽くされているような景色も味わうことができました。チェンダオ・ケイブという洞窟以外はとりたてて有名な観光名所もないため、かつてはトレッキングツアーに参加する外国人ぐらいしか人が来なかったチェンダオですが、近年ではツーリストの自然志向もありガイドブックで取り上げられるなど観光客が急増しています。道路が拡張されてバイパスができたり新たな宿泊施設ができたりと開発が進んだことにより、光害のため見える星の数が以前よりかなり減ってきているのが残念なところです。
さて、今回はそのチェンダオの山麓にある自然に囲まれたカフェ「Chai Café」をご紹介したいと思います。
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「Chai Café (チャイカフェ)」ってどんなとこ?
国道107号線からチェンダオ・ケイブに向かう道へ入り、車で6分ほど集落の中を進むと右手がスッと開けて現れるのが「Chai Café」です。日本でも最近は山間部にあるおしゃれなカフェを「山カフェ」と呼んで人気が高まっているようですが、「Chai Café」はまさにチェンマイにおける「山カフェ」の一つと言えるでしょう。
オーナーはチェンダオ郡のムアン・コーンというカレン族の村出身のChai (チャイ) さん。だから「Chai Café」なんですが、よく「(飲み物の) チャイはあるんですか?」とカン違いして注文するお客さんもいるとか。
チャイさんが子どもの頃、ロイヤル・プロジェクト*で村にアラビカコーヒーの木が植えられ、それがチャイさんとコーヒーの最初の出会いだったとのこと。「いつかコーヒーを仕事にしたい」と決意したチャイさんは独学でコーヒーの勉強をしながら経験を積み、数年前ついにチェンダオの自然の中で念願のカフェをオープンすることになりました。
*農村部の生活を豊かにするためにタイ王室が推進する農民支援プロジェクト
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そして妻としてこのカフェを支えているのが北海道出身のカナコさん。いつも明るい笑顔でお客さんを出迎えてくれます。もちろん最初は色々なカルチャーショックもあったそうですが、ご主人と仲良く二人三脚で仕事をしている姿は「Chai Café」ならではの居心地の良さを作り出しています。
「Chai Café」で提供されるコーヒーはすべてチェンダオ産のアラビカ豆です。収穫した豆はカフェの隣に設置されたアフリカンベッドで手間をかけながら天日干し。その後、生産処理を終えた生豆はチャイさん自作のロースターで丁寧に炭火焙煎されます。緑に囲まれた開放的なテラスで山の澄んだ空気を感じながらおいしいコーヒーと過ごす一時は、都会のスタバでは決して味わえないくつろぎの時間となるはずです。
さて、実はチャイさんは大のバイク好き。「結婚して子供も生まれた今となっては、バイクなんてもう乗れないよ」と言いつつも、バイクの話でかなり盛り上がります (笑)。ライダーの方やバイクが趣味の方はぜひ話しかけてみて下さいね。 (ちなみにチャイさんの好きなメーカーはMVアグスタだそうです)
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<お問い合わせ>
Chai Café
住所: Moo 5, Baan Tham, Chiang Dao,
Chiang Mai, 50170, THAILAND
営業時間: 8am~5pm (火曜定休)
電話: +(66)81 027 3519
メール: surachai@chai-cafe.store
公式サイト (日本語): www.chai-cafe.store/copy-of-home-1
カフェ周辺地図