【中国】イベント：World Coffee Roasting Championship (WCRC) 2017

by Geronimo López

中国でのコーヒーイベント情報です。

＜イベントの概要＞

2017年12月に中国広州市で開催される 「HOTELEX Guangzhou 2017」 にて、ワールド・コーヒーロースティング・チャンピオンシップ 2017 (World Coffee Roasting Championship 2017) が行われます。

コーヒーの焙煎技術を競って世界一のロースターを決めるこの大会。世界中で行われる国際コーヒーイベントを運営する World Coffee Events (WCE) の新プログラムとして、2013年から開催されています。初開催の2013年は日本の後藤直紀さん (豆香洞コーヒー) がチャンピオンとなり、以後毎年日本からもロースターが参加しています。

WCRC 2017年大会には、ジャパン・コーヒーロースティング・チャンピオンシップ (JCRC) 2016 優勝者の近藤啓さん (いつか珈琲屋) が出場する予定です。中学生の頃からコーヒーを飲み始めたという近藤さん。コーヒーが持つ奥深さに魅了され、美味しさを追求して焙煎技術を究めてきた結果、見事JCRC初出場で「日本一のロースター」の栄冠を手にしました。特にその香りが高く評価されている近藤さんの焙煎技術を、世界大会という場でも存分にアピールしてもらいたいですね。

勝敗が比較的分かりやすいバリスタチャンピオンシップ等と比べると、焙煎技術の競技会は何を基準にして順位が決まるのか少し想像しにくいかもしれません。ざっくり簡単に言うと、決勝において審査員は次のような点を評価することになっています。

・提供されるコーヒー豆にとってベストなローストにできるか
・生豆とローストした豆をそれぞれ評価する能力
・焙煎機を十分に使いこなす技術
・計画していた味や風味になるようにローストを仕上げる技術
・仕上がったローストの説明を正確に行う能力

ロースティング・チャンピオンシップに見た目の派手さはないかもしれませんが、プロのロースターが高いレベルで競い合うことで焙煎技術のさらなる向上につながり、そのことは消費者が飲むコーヒーにもフィードバックされていくのです。

初代チャンピオンの後藤さんは「焙煎にはその人の性格が出る」と語っていますが、焙煎というのはそれぐらい深くかつ繊細な世界なんですね。お客さんに直接コーヒーを提供するバリスタとは違い、黒子のように裏で美味しい一杯を支えるロースター。今度コーヒーを味わう時には、生豆を芳しいコーヒーに変えるロースターの貴重な働きも忘れないようにしたいものです。

＜イベントの詳細＞

日時：　2017年12月12～14日（火～木）
場所：　Poly World Trade Expo Center, Guangzhou, China

主催：　World Coffee Events (WCE)
運営：　Shanghai UBM Sinoexpo International Exhibition Co., Ltd

会場周辺地図

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