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コーヒーエッセイ

コーヒーの芳香剤がなぜか売れない理由とは?

投稿日:2017年10月9日 更新日:


Coffee beans on hand

コーヒーの香りの芳香剤ってどこで買えるんだろう?

コーヒー好きの方なら、一度や二度はこう思った経験があることでしょう。しかし、いざ探してみると全くと言っていいほど見つからないコーヒーの香りの芳香剤。需要はありそうなのに、なぜ店頭であまり見かけないのでしょうか?

コーヒーの香りの芳香剤を買ったものの・・・

車の運転免許をとってから、私が20年来ひいきにしているエアスペンサーという車用芳香剤があります。他のメーカーのものも色々と試してはみたのですが、炎天下の車内でもクラクラするほど香りが強くなることがなく、約1か月はちゃんとニオイが持続し、かつ自分好みの香りというと結局このブランドに行きついたというワケです。

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エアスペンサーのパッケージにはお客様アンケートのハガキが入っていて、5コ分のバーコードを集めてアンケートに貼って送ると、もれなく1コ無料プレゼントというキャンペーンをもう何年もやっています。そんなわけで、これまでに何通となくこのハガキを送ってきたのですが、アンケートには「お客様のご意見・ご要望」みたいな欄があり、そこに毎回何かしらの希望を書き込んでいました。

普段はカンキツ系の香りを好んで使っていたのですが、その「ご意見欄」にある時から「いつかコーヒーの香りを出してほしい」と書くようになりました。すると、しばらくして本当にカフェラテの香り(キャラメルラテだったかも)というのが出たのです。もしかすると、同じようなリクエストを出していた人が結構ほかにもいたのかもしれません。

その辺の事情はともかく、自動車用品店でカフェラテの香りのパッケージを見つけた時には、「ついに出た!」と興奮してその場で購入しました。そして、駐車場にとめてあった車に戻るとすぐに缶のフタを開け、車内にリアルなラテの香りが広がるのを感じながらイイ気分で自宅に戻ったところまではよかったのです。

ところが・・・
その夜、妻が車に乗ってすぐに言った言葉が、

ねぇ、コーヒーこぼした?

まったく予想もしていなかった角度からのコメントでした。言われた意味をイマイチよく整理できないまま、「これ芳香剤なんだけど。でもいいニオイするでしょ??」と答えてみましたが、絶対コーヒーこぼしたって感じとダメ押しの言葉。さらに続けて、

まあ、匂いはすごくリアルだけどね

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香りがリアルすぎてイメージが崩れる

匂いがリアル。何とそれが問題でした。

芳香剤というカテゴリーで考えると、リアルな匂いというのは本来であれば長所となるはずです。「本物みたいなグレープフルーツの香り」、「フレッシュな青りんごの香り」など、これらはすべてほめ言葉であり、恐らくユーザーの満足度も高いと思われます。しかし、これがコーヒーの香りとなると一転して話が違ってきます。

「車内で(本物そっくりの)コーヒーの匂いがする」

「でも今はコーヒーなんか飲んでない」

→「じゃあ、誰かがコーヒーをこぼしたんだろう

と連想してしまい、その香りと関連づけられているイメージが一気に崩れてしまうのです。

芳香剤としてのコーヒーの立ち位置

そう言われてみると、芳香剤やアロマセラピー、また香水やフレグランスにおいて「コーヒーの香り」というのはあまり一般的ではありません。むしろ、コーヒーの粉や出がらしを靴箱に入れておくといったような、脱臭・消臭目的での使用がほとんどです。

確かに、ビシッとスーツで決めたビジネスパーソンがコーヒーフレグランスの匂いをプンプンさせている状況は想像しにくいものです。もしそんなことがあったなら、きっと周りの人からは「この人、服にコーヒーこぼしたのかな」と思われるのがオチでしょう。また、お金を出してわざわざコーヒーのアロマオイルなんてものを買うぐらいなら、普通にドリップコーヒーでも淹れた方がよほど簡単に部屋全体に香りが広がる(&実際に飲んで楽しめる)と考える人も少なくないはずです。

こう考えると、コーヒーってすごくいいニオイだけど、身につけたい香りじゃないよねっていうのが世間一般の感覚なのかもしれません。でも、それじゃまるで「友だちとしては最高だけど、結婚相手としてはちょっと・・・」みたいな、何だかとてもビミョーな立ち位置じゃないかと、コーヒーになった気持ちで考えてみると少し切なくもなるのです。

(2017年11月13日:追記)
消臭に使うコーヒーは当然出がらしだろうと思っていたんですが、なんと「コーヒーの香り袋」というモノを発見。コーヒー屋さんが一個ずつ手作りで、しかも香り袋専用に焙煎や挽き方を仕上げたという何とも気合いの入った一品です。

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↓香り袋を楽天市場で探す
【澤井珈琲】コーヒーの香り袋(かおりふくろ/かおりぶくろ/香袋/防臭)

 

(2020年8月20日:追記)
最近は家やオフィスで手軽に楽しめるカフェポッドタイプのコーヒーが大人気ですが、その中でもとび抜けてデザインセンスのいいマシンが。Lucaffe (ルカフェ)というイタリアのブランドですが、面白いのが職人が手作りで仕上げたステンレス製ボディ&ガラス製のウォータタンクで、カフェポッドマシンなのに存在感はうちの GAGGIA Classic なみ。同社は元々焙煎所として創業したことから、当然コーヒー豆にも徹底してこだわっているとか。

気になる方は↓下のLucaffe公式サイトでチェックしてみてください。

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(2017年10月10日:レイアウト修正)
(2017年11月17日:表記修正)
(2018年11月14日:見出し修正)


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