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コピティアムは注文するのが難しい?
観光の方でも現地在住の方でも、マレーシアで地元スタイルのカフェである「コピティアム」を見かける機会は多いはずです。ただ、日本人の多くにとって挑戦となるのが「注文の仕方が分からない」ということ。
ローカルのコピティアムでは、席に着くとまずどこからともなく店員が現れます。大抵の場合、特に挨拶するでもなくただ黙って注文を待っているんですが、メニュー自体ないところがほとんど。慣れていないと何を注文できるのか分からない上に、真横で笑顔もなく立っている店員に余計緊張して「えーっと・・・あのー・・・」などとオロオロしていると、そのうち店員が “おせーよ” といった感じでプイッとどこかへ行ってしまったという経験をした方もいるでしょう。
たまにメニューがあったとしても、似たような名前のコーヒーメニューが何種類もあるので何が何なのか分からなかったり、たとえ写真付きでもどれも同じような感じで違いが分からないということも。
今回は、そんなコピティアムをローカルのように楽しみたい!という方のために、自分が飲みたいスタイルのコーヒーをちゃんと頼める注文の仕方をお伝えします。
コピの種類について
まず、日本の喫茶店やスタバで出てくるようなコーヒーを飲みたい方は、そもそもコピティアムに行っちゃいけませんのでここで読むのを止めて下さい(笑)。
では、代表的なコピの種類を下に挙げていきたいと思います。
コピ (コンデンスミルク+砂糖)
最初に基本スタイルから。コピティアムでは、コンデンスミルクと砂糖が入った甘いコーヒーが標準です。「Kopi (コピ)」と頼めば、この甘いやつが出てきます。底に甘いコンデンスミルクが溜まっているので、かき混ぜ具合 (溶かし具合) で甘さをある程度コントロールできます。甘すぎて飲めなくなるかもしれないので、いきなりガーッと全部かき混ぜないように注意してください。
コピ・オー (砂糖)
次に、(コピティアムなりの) “ブラックコーヒー” を注文したい場合。「Kopi O (コピ・オー)」と言えば、コンデンスミルク抜きで砂糖が入った甘いコーヒーが出されます。ちょうど“加糖ブラック”といったところですが、結構甘いです。
コピ・オー・コソン (一応“無糖”)
とにかく甘さを減らしたいという方は「Kopi O Kosong (コピ・オー・コソン)」と注文すれば、コンデンスミルク抜き&砂糖抜きのコーヒーになります。「コソン」は“ゼロ”という意味で、これが「砂糖を入れないでね」という注文になります。
ただし、砂糖抜きで頼んだとしても、実はコーヒー豆をローストする時点でマーガリンや砂糖が入っているので、“ブラック”とはいえ何となくカラメル的な甘さとまったりしたコクがあります。さっぱりとした日本のブラックコーヒーとは全く違う飲み物ですので、その心づもりでお飲みください。
コピ・シー (無糖練乳+砂糖)
さらに、使用するミルクが違うコーヒーもあります。「Kopi C (コピ・シー)」と頼めば、コンデンスミルクの代わりに無糖練乳が入ったコーヒーが出てきます。練乳はコンデンスミルクのように底に溜まっているわけではなく、最初からコーヒーと混ざっているので普通のコピに比べて明るい色をしています。コンデンスのまったり甘いのは苦手だけどブラックも避けたい、という方はこちらを注文してみて下さい。某「オロナミンC」みたいに「コピC」と言えれば完璧です (笑)。
コピ・シー・コソン (無糖練乳)
「Kopi C Kosong (コピ・シー・コソン)」と注文すると、無糖練乳は入ってるけど砂糖抜きのコーヒーになります。見た目は「コピ・シー」と全く同じ。
ホワイトコーヒー (コンデンスミルク+砂糖)
当ブログの記事「ホワイトコーヒーと普通のコーヒーの違いって何?⇒色じゃなかった」でも特集している「White coffee (ホワイトコーヒー)」。どこのコピティアムでも飲めるというわけではありませんが、ホワイトコーヒーを出すようなコピティアムの場合は大抵メニューがありますので分かると思います。(本場イポーではほとんどのコピティアムで注文できるはず。)
ホワイトコーヒーについては、甘さ控えめや氷少なめといったカスタマイズはしますが、ミルク抜きとか砂糖抜きとか基本的にやりません。ちょうど、京都の老舗コーヒー店「イノダコーヒー」の標準が砂糖・ミルク入りみたいな感じですかね。「美味しいバランスが崩れるからそのままで」ということで。
よく「ホワイトコーヒーは苦みがなくて飲みやすい」とか書かれていますが、普通のコピだってほとんど苦みはありません。ただ、通常のコピの方がやや酸味が強いものが多く、その点ホワイトコーヒーは香ばしさとまろやかさが強調されているのが違いといえます。
チャム (コーヒー+紅茶)
最後に、コーヒーと紅茶を半々で割った「Cham (チャム)」という飲み物もあります。厳密に言うとコピではないですが、まあ半分入ってるので一応コーヒーの仲間ということで。チャムは甘さがやや控えめな上、ほうじ茶のような香ばしさもあって意外に美味しいので、ぜひ一度試してみて下さい。
その他のカスタマイズ
上に挙げたコピの種類の他にも、いくつか追加できるカスタマイズがあります。
まずは、カスタマイズではないですがホット/アイスの区別。コピの種類を言った後に続けて、ホットが欲しければ「Panas (パナス)」、アイスならそのまま「Ais (アイス)」と言えばOKです。例えば、冷たいコピを注文する場合は「コピ・アイス」になります。(日本語の「アイスコーヒー」とは順番が逆なので気を付けましょう) ※中華系のコピティアムでは、中国語ベースで「コピ・ビン」といってもアイスとして通じます。
さらに、甘さ控えめにしたい時は、上のホット/アイスを言った後に「Kurang manis (クラン マニス)」と付け足せばOK。「マニス」は“甘い”、「クラン」は“減らす”という意味で、英語の「Less sweet」と同じですね。上の例で言えば「コピ・アイス/クラン マニス」となります。
また、氷を減らしたい時は「Kurang ais (クラン アイス)」と続けます。この場合の「アイス」は“氷”という意味です。冷たいコピで甘さ控えめ&氷少なめを注文したい時は、「コピ・アイス/クラン マニス/クラン アイス」のようになります。こうなってくると、スタバの「トール アド・ショット ノン・ホイップ キャラメル・フラペチーノ~」のような“呪文オーダー”に近いものがありますね。
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注文の流れ まとめ
上に挙げた点を表にまとめましたので、参考にして下さい。(クリックでPDF拡大)
この表のように順番にオーダーを組み合わせていけば、好きなタイプのコーヒーをバッチリ注文できるはず!ぜひ試してみたくださいね。今回はコーヒーのみを扱いましたが、紅茶 (teh:テー) でも基本的に同じ要領で注文できます。
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(2020年3月9日:リンク追加)
(2020年3月11日:タイトル・テキスト修正)