コーヒーの品種ノートです。
ジャクソン (Jackson)
由来: | イエメン原産ブルボン種 |
豆のサイズ: | 大きい |
収穫量: | 多い |
風味の質: | 良い |
初回収穫: | 3年目 |
さび病: | 耐性低い |
炭疽病: | 耐性低い |
線虫: | 耐性不明 |
栽培適正標高: | 北緯5度~南緯5度:1,200m 北緯/南緯5度~15度:900m 北緯/南緯15度以上:700m |
ジャクソンの歴史
ジャクソンという品種名は、インド南部のマイソールの農園でコーヒーを生産していたジャクソン氏にちなんでつけられました。じつはインドでのコーヒー栽培には古い歴史があり、17世紀後半に修道者ババブーダンがイエメンからコーヒーの種を持ち込んだ時にまでさかのぼります。(詳しくは「【コーヒー品種】ティピカとは?」をご参照ください。)
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1900年代の初め頃、ジャクソン氏は農園の中にさび病への耐性を持つ木が何本かあることに気づきます。その後1920年代になってこの木の苗はアフリカのケニアとタンザニアの研究施設に送られ、これらの木がジャクソン系品種の元となりました。(正確に言えば、ジャクソン種にはさらに細かい分類があります) さらに時が経った1940年頃、ジャクソンは同じアフリカのルワンダに持ち込まれたと見られています。
現在ジャクソンは主にルワンダとブルンジで栽培されていますが、当初持っていたさび病への耐性は残念ながら失われてしまいました。
[参考資料]
World Coffee Research (2016) 「COFFEE VARIETIES of Mesoamerica and the Caribbean」, URL: https://worldcoffeeresearch.org/media/documents/Coffee_Varieties_of_Mesoamerica_and_the_Caribbean_20160609.pdf (参照日:2018年3月15日)