コーヒーの品種ノートです。
SL-14
由来: | ティピカの突然変異種 |
豆のサイズ: | 平均的 |
収穫量: | 良好 |
風味の質: | 良い |
初回収穫: | 3年目 |
さび病: | 耐性低い |
炭疽病: | 耐性低い |
線虫: | 耐性低い |
栽培適正標高: | 北緯5度~南緯5度:1,200m以上 北緯/南緯5度~15度:900m以上 北緯/南緯15度以上:700m以上 |
SL-14の歴史
1930年代後半、ケニアの「スコット農業研究所 (Scott Agricultural Laboratories)」によって選別された品種が「SL」というコードをつけてカタログ化されました。
(「SL」について、詳しくはSL-28の品種ノートをご参照ください。)
スポンサーリンク
SL-14については、1936年にスコット研究所にて一本の乾燥耐性種の木 (D.R. II) から選別されたということは分かっていますが、記録が残っていないためこの元になった木の正確な由来については判明していません。ただし、最近の研究で遺伝子解析が行われた結果、SL-14がティピカ種に起源を持つことが確認されています。
SL-14は乾燥耐性ならびに低温耐性を備えており良好な風味に加えて収穫量も良いことから、現在ではケニアやウガンダなどの国で広く栽培される品種となっています。
[参考資料]
World Coffee Research (2016). 「COFFEE VARIETIES of Mesoamerica and the Caribbean」, URL: https://worldcoffeeresearch.org/media/documents/Coffee_Varieties_of_Mesoamerica_and_the_Caribbean_20160609.pdf (参照日:2018年3月15日)