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【マレーシア】RMCOで何が変わるか (2021年1月施行)

投稿日:2020年6月8日 更新日:


KLCC in day time

(2021年1月2日:追記) イスマイル・サブリ上級相は、RMCO3月31日まで延長すると発表しました。(参考ーThe Star: Recovery MCO extended to March 31, says Ismail Sabri)

マレーシア政府は頻繁にSOPや各種規制を変更しているため、本記事の内容と最新の規制が異なる可能性もありますのでご了承ください。詳細については、必ず政府機関や現地の日本大使館から常に最新の情報を入手するようになさってください。

経済ならびに社会活動における規制をさらに緩和した回復のための活動制限令 (Recovery MCO) が2020年6月10日より施行されていましたが、10月以降は感染拡大にともない各州で条件付き活動制限令 (Conditional MCO) が施行されたためRMCOを上書きする形になっていました。そんな中、政府の規制は徐々に感染抑え込みから経済活動の維持へとシフトしており、2021年1月1日以降RMCO再延長と規制内容の一部変更が発表されました。

今後も内容は順次変更されるものと思われますが、現在明らかになっている点をベースに以前の記事を修正した内容をお伝えします。(注:サバ州は州独自のSOPを発表しているため、規制内容が異なる場合があります。)

RMCOの概要 (2021年1月3日更新)

ポイント

・公衆衛生におけるSOP

・人が集まる活動におけるSOP

・スポーツ活動におけるSOP

・経済セクターの再開

・国内移動の一部制限の継続

・国境管理の継続

経済活動

・SOP順守を条件に許可される業種:パブやナイトクラブ*を除くほぼ全て (*これらの場所もレストランとしては営業可)

・人数制限を含むSOP順守を条件に、会議やワークショップ、セミナー等を許可

・人数制限を含むSOP順守を条件に、展示会等のビジネスイベントを許可

・一度に500人以上が参加する無許可の活動は禁止

社会/宗教活動

・人数制限を含むSOP順守を条件に、結婚式や食事会などの社交的な集まりを許可

・人数制限を含むSOP順守を条件に、礼拝などの宗教的な集まりを許可。

・一度に500人以上が参加する無許可の活動は禁止

スポーツ

・関連省庁からの承認と人数制限を含むSOP順守を条件に、競技会や試合を許可 (※ 観客は最大収容人数の10%または4,000名以下に制限)

・SOP順守を条件に、個人のスポーツ活動を許可

国内での移動

・EMCO対象地域への移動を原則禁止 (※ 警察の許可を受けた場合を除く)

国境管理

・マレーシア国民の観光目的での海外渡航を禁止

・外国人の観光目的での入国を禁止

回復のための活動制限令 (RMCO) に関する疑問

RMCOにおいては経済・社会活動の制限がより緩和されることになりますが、それぞれの分野で政府が決定したSOPに従う必要があります。また、引き続き厳しい国境管理が継続され、海外からの入国者全員 (外交官等一部を除く) の政府指定施設における10日間の隔離*外国人旅行客の入国禁止措置が続きます。(*出国直前にPCR検査を受けた場合は最短で7日間まで短縮)

2020年6月にRMCOが初めて施行された時は、感染拡大が明らかに抑えられていると感じられる状況下でしたが、今回は新規感染者が過去最高を記録する中での施行です。今後医療機関の受け入れ態勢がひっ迫するなど状況が変化した場合は、再び規制が厳しくなることも考えられます。

政府は経済を守るために活動再開へと舵を切っており、決して感染の危険性が少なくなったために規制を緩和したわけではありません。今後も状況がコントロールされるまでは、自身が感染したり他人に感染させないための個々の努力が重要と言えるでしょう。

(2021年1月3日更新) マレーシア政府は、2020年8月1日以降特に人で混雑した公共の場所でのマスク着用を義務化しています。(参考―The Star: “Covid-19: Use of face masks in crowded public areas to be mandatory from Aug 1, says Ismail Sabri“)

Q. 就労ビザで入国できるのか?

(2020年9月8日更新) 日本とマレーシアの間で、必要な防疫措置を取りつつお互いの往来を再開する「レジデンストラック」が9月8日から開始されます。「ビジネストラック」については両政府間で現在調整中とのこと。詳しくは、外務省のホームページに掲載されている「国際的な人の往来再開に向けた段階的措置について」をご参照ください。

入国の申請に際しては関係省庁からのサポートレターの取得や企業を通してマレーシア入国管理局に入国許可申請を送ること、事前のPCR検査で新型コロナウイルスの陰性証明を取得することなど数々の手続きが必要となっており、また申請したからといって自動的に承認されるわけでもないようです。

さらに、2020年6月19日にはイスマイル・サブリ国防大臣が外国人の入国管理について発言。長期ビザの種類ごとに入国の可否や必要な手続きが個別に設定されています。詳しくは現地日本大使館の情報「【新型コロナウイルス】駐在者等のマレーシアへの入国手続(2020年9月8日)」をご参照ください。

(2021年1月3日更新) マレーシア政府は2020年9月7日以降、就労ビザやMM2H (セカンドホーム) ビザを含む長期ビザ保有者であってもインドネシア、フィリピン、インド、米国、ブラジル、フランス、英国、スペイン、イタリア、ドイツ、ロシアなど計23カ国に対して入国禁止措置を適用。基本的に感染者が15万人を超えている国を対象にしているとのことですが、イスマイル・サブリ上級相は今後さらに同様の入国禁止措置の対象国を追加する可能性についても言及しています。

※ 上記の入国禁止措置対象国からであっても、プロフェッショナルパスを持つ外国人、駐在員、マレーシア人を配偶者に持つ外国人、ならびに永住者は入国申請が認められるとのこと。(参考―The Star: “Entry ban relaxed on expats, professional visit pass-holders from 23 countries“)

(2020年12月15日更新) マレーシア政府は、12月14日以降入国者の隔離期間を14日間から10日間に短縮すると発表しました。(参考―The Star: “Quarantine period cut to 10 days“)

Q. MM2Hビザで入国できるのか?

政府当局は5月17日以降MM2Hビザ保有者の再入国を認めると発表しています。しかし、再入国には指定の手順が必要となるので注意が必要です。詳しくは現地の日本大使館による情報マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)パス保有者の再入国に係るガイドラインの改定(2020年10月6日更新)」をご参照ください。また、上の項目でも触れていますが、すべての入国者に10日間の強制隔離が適用されますのでご注意ください。

Q. 学校は再開されるのか?

2020年10月に各州でCMCOが適用されるのと前後して休校措置が取られてきた各種教育機関ですが、学校の再開に関して教育省は1月2日、今学期の授業は予定通り開始されると表明。(参考―The Star: “Schools, educational institutions to reopen as scheduled in 2021 academic calendar, says Education Ministry“)

とはいえ、市中感染が加速している現在の状況では、とりわけ低学年の子どもを持つ保護者の中に再開を懸念する声が高まっています。一方、特に高い学費を払っているインターナショナルスクールなどでは、一部の保護者から通常の対面授業を再開するよう学校側に強い圧力がかけられているケースもあるようです。

クリスマス休暇や年末年始の帰省・旅行などで、人の接触が大幅に増えた時期の直後に学校を再開するのは、素人目から見てもリスクが高いことは否めません。しかし、オンラインでは十分な学習ができなかったり、タスクについていけなくなったりする生徒がいるのも事実で、教育現場で感染リスクと学業のバランスをどうとっていくのかは非常に難しい問題となっています。

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まとめ

これまでにも触れたように、今回のRMCOについては公衆衛生よりも経済を優先して踏み切ったという印象を強く受けます。マレーシア政府としても、このままずっと規制を緩和したままでいけるとは思っていないはずですが、できる間に少しでも経済を回しておこうという狙いではないかと思います。実際、12月中旬から年末年始にかけて様々な業種でそれなりに稼げたのは確かなようで、今後も様子を見ながら規制の緩和と強化を繰り返していくしかないのかもしれません。

問題は、感染状況は改善していないにもかかわらず規制が緩和されていくことで、地元のマレーシア人の中で「新型コロナは大したことない」という雰囲気が非常に強くなってきていることです。いわゆる“コロナ疲れ”もあるでしょうし、ワクチンが利用可能になれば状況が改善するという期待もこうした状況に拍車をかけているのでしょう。一旦緩んでしまった警戒感というのは、ちょっとやそっとで元に戻るものではありません。

1月中旬頃には、年末年始に大かけて大幅に人が移動した結果がどう出るかが分かってくるはずです。極端に神経質になる必要はないとしても、現時点で一気にガードを下げるのは決して賢い選択とは言えません。周りに流されるのではなく、自分でしっかりとリスク判断して行動するよう意識することがこれまで以上に大切となるでしょう。

[外務省・日本大使館関連 公式情報]は、当ブログ記事「【新型コロナ (COVID-19)】マレーシアの感染状況は?」に移動しました。

(編集後記):本記事では出来るだけ正確な情報をお伝えするよう努力していますが、制限や法令の内容は日々変化しています。重要な決定に際しては、必ず公的機関による最新情報をご確認ください。

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(2020年10月13日:レイアウト修正)
(2021年1月3日:記事加筆修正)

[参考資料]
(2020年6月7日) 【新型コロナウイルス】条件付き活動制限令(CMCO)の終了及び回復のための活動制限令(RMCO)の発令について. 在マレーシア日本国大使館, URL: https://www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_05072020.html (参照日:2020年6月8日)


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40代の通訳者です。
マレーシアのクアラルンプール在住。

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