2021年より、全国の公立中等学校における学生靴の色を黒に指定すると数か月前に発表したマレーシア政府。先日、「ソックスも黒にすること」との追加情報が発表されました。ただし、移行期間として2020年末までは現在許可されている靴やソックスを使用してもよいとのこと。
ちなみに今学生が履いている靴と靴下の色というのが「白」。
なぜいきなり白から黒という正反対の色に決定したのか。これまでの説明によると「白だと汚れが目立つ」というのが理由だそうですが、そんなものは汚れにくい素材なり表面加工なりを使えば解決するんじゃないかと単純に思ってしまいます。ただし、マレーシアの低所得世帯にとっては靴一足といえども購入がそれなりの金銭的負担となるというのは事実でしょうし、防汚加工された靴だと通常よりコストが高くなるなど問題もあるのかもしれません。
今回靴に加えてソックスも黒と指定された背景には、「黒の靴には黒のソックスの方がマッチする」とか「黒の靴に白いソックスをはいていると、靴の色で染まって汚く見える」といった声があるとのこと。ただ、別に黒い靴に白いソックスでも学生として見た目は悪くないと思いますし、靴下に色移りするというのもどちらかというと靴自体の品質問題のような気がしないこともなく、まあ「とにかく何か変えたかったんだろうな」という印象が強く残るニュースでした。
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[参考資料]
(2018, December 1). Students to wear black shoes and socks by 2021. The Star, p. 2.