マレーシア地元情報

【マレーシア】繁華街の路上駐車で気をつけるべきこととは?

投稿日:2022年2月14日 更新日:


Cars parked both sides of street

車社会のマレーシアで、いつも頭を悩まされるのがパーキング。大型商業施設やホテルなら駐車場がそれなりの台数そろっていますが、混雑するショップロットエリアなどでは駐車スペースを見つけるのは大変です。

そんな中、都市部の特にバーや飲食店などが集まるような夜間に混雑する繁華街エリアでは、通常の駐車料金とは異なるシステムが存在することがあるので注意が必要です

スポンサーリンク

“場所代”のような駐車料金

通常の路上パーキングというのは、マラッカなどの一部観光都市を除いて平日の夜間から翌早朝/日曜・祝日は駐車料金が原則無料です。しかし、KL中心部や、Bagsar、Sri Hartamas など夜間に人でにぎわうエリアの一部では、正規の駐車料金が無料の時間帯に「裏の駐車料金」が存在しています。

こうしたエリアでは、夕方になると何人もの怪しい男が路上をウロウロしながら空いているスペースに車を呼び込む姿を目にします。これは単に親切で教えてくれているわけではありません。こうした呼び込みには何かしら裏社会の組織が絡んでおり、車を停める代わりにいわば“場所代”を払う必要があるのです

通常だと1時間で1リンギ程度の路上駐車料金ですが、こうした呼び込みの場合は大抵1回10リンギが相場となっています。そもそも本来は無料の時間帯ですし、3時間ほど駐車して飲食をすると考えた場合、昼間の正規料金と比べても3倍以上高い計算です。自分たちの土地でもないところで、そこに停めた車から勝手に駐車料金を徴収しているわけですが、もしこちらが「今は無料の時間帯だ。お前らに払う筋合いはない」と言い張ってお金を払わないとどうなるのでしょうか? その場合、停めている間に車にキズをつけられる、タイヤをパンクさせられる、サイドミラーを折られる、車やバイクで前を塞がれて出られなくなる、などの嫌がらせを受ける可能性が高いと覚悟しておく必要があります。

警察が介入してくれる案件ではない

「じゃあ警察を呼べばいいじゃないか」と思う方もいるかもしれません。しかし、こうした違法な“場所代稼ぎ”はお上である役所や警察も黙認しているところがあり、目をつぶってもらえるよう決定権を持つ人物にはそれなりの見返りを渡していることが多いとも言われています。ですから、警察も本気で対応はしてくれないと考えておいた方がよいでしょう。(たまに見せしめ的な一斉検挙をやって新聞記事になりますが、数日姿を隠した後ですぐに復活します。これも、恐らく事前に裏で話がついているのではないかと思います。)

そのため、地元のマレーシア人もこうしたエリアでは車を下りるなり素直に10リンギを渡すことが多く、この暗黙の了解が守られている限り問題は起きません。日本人としては「なんで無料の時間帯にお金を払わないといけないんだ」と感じるかもしれませんが、ゴネたところで得なことなど一つもありません。自分と車のどちらかが痛い目に遭うのがオチです。また、トラブってから慌てて払おうとした場合は10リンギでは済まないでしょう。そういうものだと諦めて最初から払うか、事前に分かっている場合は自分で運転せずにタクシーやGrabを利用するようにしましょう。

地球はコーヒーで回ってる O.M.C. - にほんブログ村


スポンサーリンク

Colors Coffee

Colors Coffee

-マレーシア地元情報
-, ,

執筆者:


Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

Traffic in Bangkok

【マレーシア】交通事情(3) コロナ後やけに渋滞がひどくなった理由とは?

by Jason Goh on Pixabay / イメージ画像 Contents1 2022年は過去最悪の渋滞状況2 なぜこれほど渋滞しているのか?2.1 自動車購入の税金免除で車がバカ売れ2.2 …

Night view of Kuala Lumpur

【マレーシア】再度のMCO (ロックダウン) の可能性は? (2021年1月)

クアラルンプール市内中心部 Contents1 感染収束の見通しが立たない現状2 再び厳しい制限の可能性も3 余裕を持って事前の対策を 感染収束の見通しが立たない現状 2020年12月から、大幅に経済 …

Blue mosque

【マレーシア】現地の日本人から見た活動制限令 (MCO) ―4週目

by Andale Lucy on Pixabay ついに日本でも緊急事態宣言が出され、まだまだ世界中で終息の兆しが見えない新型コロナウイルス (COVID-19)。マレーシアでは3月18日より活動制 …

【新型コロナ (COVID-19)】マレーシアにおける活動制限令 (MCO) と今後の見通し

クアラルンプール市内 by Matt Stabile on flickr 当ブログでは「【新型コロナ (COVID-19)】マレーシアの感染状況は?」と「【新型コロナ (COVID-19)】マレーシア …

【マレーシア】いまだに続く交通違反罰金の『ディスカウント』とは

KL交通警察 © CEphoto, Uwe Aranas Contents1 罰金の割引シーズンを待つ人たち2 駐車違反にはホイールロック→結局中止に3 違反を減らすために必要なこと 罰金の割引シーズ …

このブログについて

東南アジアに住んで21年。知っているとコーヒーがもっと楽しめる豆知識をはじめ、さまざまなコーヒー文化と地元情報を現地から発信しています。

地球はコーヒーで回ってる O.M.C. - にほんブログ村

TAILORED CAFE Online Store


管理人: Gaku

40代の通訳者です。
マレーシアのクアラルンプール在住。

[好きなモノ]コーヒー、写真、バイク、温泉、ラーメン

毎朝、妻と二人でコーヒーを飲むのが日課。でも、珈琲ネタを語りだすとサラリと流されます。