コーヒー器具には、家庭用のものからプロ仕様のものまで色々あります。安いからといって性能が低いわけではありませんし (V60ドリッパーだって数百円で買えますが、世界中でバリスタに愛用されています)、また単純に高ければいいものかというとそうでもありません。
これまでも当ブログでは「Breville ブレビル スマート グラインダー (the Smart Grinder™) を使ってみた」や「ひと味違う個性的なコーヒードリッパー 6選」などの記事でいくつかのアイテムをご紹介してきましたが、今後もプロのバリスタから評価されているコーヒー器具に注目して、不定期にお伝えできればと思います。
今回は、Wilfa (ウィルファ) というノルウェー発ブランドの「Svart Aroma (スヴァート アロマ)」コーヒーグラインダーについてお伝えします。
Wilfa について
Wilfaは1948年創業のノルウェーのブランドです。北欧ではキッチン家電の大手であり、現在はイギリスでもブランドを展開。最近では、ノルウェー出身でバリスタ世界チャンピオンのティム・ウェンデルボー (Tim Wendelboe) 氏とのコラボレーションにより、「Wilfa Precision」という上級機種のコーヒーマシンも発表しています。
SVART Aroma について
このグラインダーの最大の特長は、DCモーターを採用したことにより毎分500~650回転という低速回転で豆が挽ける=熱を抑えられるため、コーヒーの風味に影響を与えにくいという点です。また、北欧デザインらしくシンプルでグラインダーっぽくないところもポイントです。
豆は一度に250gまで入れられ、粒度 (挽き具合) は17段階調整でフレンチプレスからマキネッタまで対応。ステンレス製コニカル刃の着脱も簡単で、手入れがしやすい構造となっています。
エアロプレスの大会に出場するトップバリスタの中にも、このグラインダーを会場に持ち込んで使っている人が多いとのこと。それだけ安定して豆が挽けるということですね。
このレベルのグラインダーにしてはリーズナブルな価格設定なので、特にハンドドリップやフレンチプレスで淹れる方には考えてみる価値のあるオプションと言えるでしょう。
スポンサーリンク
[参考資料]
ブレンドとモーニングコーヒー. BRUTUS. No.909 P.72. マガジンハウス 2020