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コーヒー器具

ひと味違う個性的なコーヒードリッパー 6選

投稿日:2020年5月24日 更新日:


Pour over coffee

by manseok Kim on Pixabay

新型コロナの影響で、外出を自粛して自宅でコーヒーを楽しむ方も増えていると思いますが、どうせならコーヒーを淹れる器具にもこだわりたいもの。今回は、一般的なデザインとはひと味違う個性的なコーヒードリッパーをまとめてみました。

リバーズ (RIVERS)

商品名:ケイブ リバーシブル

コーヒー器具をはじめとする「ドリンクウェア」を中心とした製品を展開する日本のブランド「リバーズ (RIVERS)」。シンプルなミニマルデザインが特徴で、アウトドアでも使えるアイテムが揃っているのがユニークです。

ケイブ リバーシブル」はコーヒードリッパーとしては珍しくシリコン製で、持ち運びの際にもコンパクトに収納できます。またシリコンを素材にしたことからカラーバリエーションも豊富で、プラスチックや陶器にはない独特の色合いが個性的

そして最大の特徴とも言えるのが、裏表をリバーシブルで使えること。A面には12本の太くて短いリブが、そしてB面には24本の細くて長短のリブが刻まれているため、それぞれ違った抽出の仕上がりに。目指す風味に合わせて使い分けられるようになっています。

また、抽出のことを考えてドリッパーの傾斜が通常よりややきつめの65度となっているのもポイント。(そのため、フィットさせるには市販の円錐形ドリップペーパーをやや深めに折る必要があります。)

数年前のSCAJ ワールド スペシャルティコーヒー カンファレンスにも参考出品して注目を集めたという「ケイブ リバーシブル」。見た目もクールで持ち運びに便利なので、色々な場面で使えそうです。ちなみに、ドリッパー単体では支えがないので、天然木でできた専用ホルダー 「ポンド (POND)」または「ピークス (PEAKS)」とセットで購入するのがおすすめ。

スノーピーク (Snow Peak)

商品名:フォールディングコーヒードリッパー「焚火台型」

職人技を活かしたものづくりの街として世界的にその名を知られる新潟県燕三条で生まれた「スノーピーク」。登山用品から始まりキャンプギアへと足を広げ次々に高品質な製品を送り出している同社が、アウトドアでコーヒーを美味しく楽しめるように開発したのがこの「フォールディングコーヒードリッパー」です。

その名の通り携帯しやすいよう折りたためるデザインで、使う際にはドリッパーとしては珍しく四角錐 (ちょうどピラミッドをひっくり返したような形) になります。まさに、同社のアイコン的存在でもある焚火台をそのまま小さくしたようなデザイン。形はユニークですが特殊なペーパーは不要で、一般の円錐形ペーパーがちゃんとフィットするのがポイントです。

キャンプギアが専門の「スノーピーク」だけあって、コンパクトに収納できるデザインながらちゃんと安定性と耐久性を備えている点がユーザーに高く評価されています。アウトドアではもちろんのこと、外出自粛中でも気分転換にベランダや庭でコーヒーを淹れるのにもバッチリです。

Kalita (カリタ)

商品名:「TSUBAME & Kalita」ドリッパー

「Kalita」といえば独自の3つ穴構造のドリッパーで有名ですが、そのKalitaと金属加工技術で名高い新潟県燕三条がコラボして生まれたのが、「TSUBAME & Kalita」ドリッパーです。熟練の職人がプレスし手作業で磨き上げたその美しい仕上がりは、コーヒードリッパーを単なる器具以上の存在感に押し上げてくれます。(当ブログ記事「世界一のバリスタが使っているコーヒードリッパー⇒新潟の職人作だった」でも特集しています)

底部がフラットな「Kalita」のドリッパーには専用ウェーブフィルターを使用。誰でも安定した抽出ができるので、自宅で美味しいコーヒーを楽しめます。所有欲を満たしてくれるという点においても、この「Made in TSUBAME」シリーズを超えるドリッパーは中々ないでしょう。

ORIGAMI (オリガミ)

商品名:オリガミドリッパー

バリスタの声を反映してデザインされた「オリガミドリッパー」。一度見たら目に焼き付くそのユニークな形状は、早すぎず、遅すぎず、最適な抽出時間になるよう計算して生まれたものだとか。また、熱伝導率が高く蒸らしに最適な素材としてセレクトしたのは、400年以上の歴史を誇る美濃焼。まさに折り紙のような複雑な形状ながら、ウェーブフィルターに加え一般的な円錐形ペーパーでも抽出できます。日本の伝統技術と機能美が絶妙にマッチしたコーヒードリッパーと言えるでしょう。ただし、取っ手がないため洗う時に手を滑らせて落としたりしないよう注意が必要です。

ちなみに、2019年ワールド・ブリューワーズカップ優勝の中国代表 杜嘉宁 (ドゥ・ジャーニン) バリスタが使用していたのがこの「オリガミドリッパー」。世界トップレベルのバリスタも認めるドリッパーは、家庭でも毎日のコーヒーライフをしっかりサポートしてくれるはずです。(参考―ORIGAMI JOURNAL (杜バリスタ インタビュー記事):「哲学も物理学も、まったく知らなかった世界もコーヒーから繋がっていく。」)

※ 以下リンクにある「TAMAGOドリッパー」は、「Simple Real」によるORIGAMI公認の共同モデルで「オリガミドリッパー」と同一商品のこと。

Cores (コレス)

商品名:ゴールドフィルター

コーヒー器具が専門の「Cores」が、あの丸山珈琲と共同開発したのが「ゴールドフィルター」。金属フィルターを使った方ならご存知だと思いますが、ほどよくオイルを抽出できることからペーパードリップよりも風味が豊かになる反面、すぐ目詰まりを起こしてコーヒーが落ちなくなるというのが悩ましい問題です。この点「ゴールドフィルター」は、微細な縦長の特殊なメッシュ構造で目詰まりを防ぐとともに、メッシュホールを内側から打ち抜くことでお湯の抜けの良さを確保しています。またステンレス素材を純金でコーティングすることで、味や風味に影響を与える化学変化を起こしにくくしているのも特徴です。

コーヒーのオイルに含まれる個性をできるだけカットせずスピーディーに抽出することにこだわり、数年かけて素材やメッシュの形状、サイズを変えつつ60種類以上もの試作を重ねたとのこと。特に繊細な風味を持つスペシャルティコーヒーの場合、豆の特徴を最大限に引き出して抽出できます。

金属フィルターの使用において、「微粉が混じって口当たりが悪い」という声をよく耳にしますが、口当たりについては同じく金属フィルター部品を持つフレンチプレスと同じようなものだと考える必要があります。金属フィルターで微粉を完全に取り除くのはまず無理ですし、フレンチプレスや金属フィルターで淹れると必ずカップ底に少し微粉が溜まるため、そもそも最後の一滴まで飲むものではありません。ペーパードリップよりも豊かな風味を楽しむため、微粉が出る前提で金属フィルターを使用されると満足できるはずです。(中東のようにイブリックで煮出すスタイルのコーヒーなんかカップの4分の1ぐらい粉が溜まりますが、みんなうまく上澄みだけを楽しみます。)

あと金属フィルターは精密な加工品ですので、乱暴に洗ったりしないよう取り扱いにもご注意を。

CHEMEX (ケメックス)

商品名:コーヒーメーカー

それ自体が確立した抽出方法とも言えるCHEMEXのコーヒーメーカー。ガラスで一体成型されたドリッパーとサーバーに、革ひもが緩やかに巻きついた木製の持ち手が作り出すモダンなデザインのCHEMEXのコーヒーメーカーですが、その誕生は実に半世紀以上も前。ある化学者が実験室のフラスコにヒントを得て発明したというアメリカ発のコーヒーメーカーは、今ではニューヨーク近代美術館 (MoMA)を始め、数々の美術館や博物館で永久展示品に選定されています。本当にいいデザインは時代のトレンドに左右されないということの見事な例ですが、ケメックスがここまで長く愛されているのは単にデザインが優れているだけでなく美味しいコーヒーが抽出できるから。

通常のドリッパーのようなリブがないことからじっくりと抽出されるコーヒーは、香りが引き立つ仕上がりになります。また、かなり厚手のペーパーフィルターもケメックス独特の抽出具合に影響しているようです。ちなみに、ケメックス専用フィルターには半円形と四角形がありますが、個人的には四角形のフィルターの方が好みです。セットした時にドリッパー部から飛び出ている姿が、どことなくスーツを着る時のポケットチーフのようでお洒落だなと。

忙しい時にサッとコーヒーを飲みたい人には向かないかもしれませんが、コーヒーを淹れる時間も含めてじっくり楽しみたい人に愛されてやまないCHEMEXのコーヒーメーカー。普通のドリッパーに比べれば洗うのもちょっと面倒だし、フィルターも汎用タイプじゃないし、あちこち持ち運びするようなものでもないですが、インテリアとしても抽出器具としてもどこか温もりを感じさせてくれるケメックス。家でコーヒーと過ごす時間をもっと豊かなものにしてくれるのは間違いありません。

コーヒードリッパーというと、一般的なプラスチックや陶器のものがスーパーなどで簡単に手に入ります。しかし、自分が気に入った個性的なドリッパーを使って淹れるコーヒーはまた格別のものとなりますし、コーヒーの世界をより深く味わうきっかけともなるでしょう。今後も気になるアイテムがあればまた追加していきたいと思います。

(2020年6月2日:テキスト追加・修正)


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