コーヒー器具

【レビュー】HARIO (ハリオ) V60 ドリップスケール を使ってみた

投稿日:2018年3月4日 更新日:


HARIO V60 ドリップスケール by Gaku.Y

はじめに

家庭でコーヒー豆や粉を計る時によく使われるのは計量スプーンでしょう。一般的には一杯で10gのものが多いかと思います。しかし、特に豆の場合は一粒の大きさによって、同じスプーン一杯でも1~2gの誤差が出てしまいます。「その程度の誤差なんて」と思われるかもしれませんが、10g計る際に2gのずれが出るということは、2割の誤差ということになります。料理の際に調味料や水加減が2割も変われば仕上がりに大きな影響を与えるように、コーヒー豆の1~2gというのは少なからず味に影響が出てくる量なのです。

また当たり前のことですが、同じ量の豆を使っても抽出に使うお湯の量が変わればコーヒーの味は変わります。家庭では、「ポットから目分量で注いで、大体カップの八分目あたりでストップ」といった淹れ方になりがちです。年中同じカップを使っているのならそれもありかもしれませんが、使用するカップが違えば目分量だと仕上がりに少なからず差が生じます。

このようにさまざまな要素が複雑に影響する抽出において味を一定に保つには、豆とお湯の量をしっかりと計ることが大切になってくるのです。

ここで登場するのが、コーヒー専用のスケールです。

大抵の家庭には料理用のスケール (計量器) があると思いますが、通常はコーヒー用スケールと比べると計測できる最小の単位が異なります。現在我が家で使っているのは、HARIO の「V60 ドリップスケール」。これまで数年間使ってみて良かった点や気になった点をレビューしたいと思います。

購入を決めた理由

料理用スケールの場合は大抵1g単位で計測できるのに対し、「V60 ドリップスケール」ではさらに1ケタ小さい0.1g単位となっています (※ 0.1g計測は200gまで)。0.1gまで計れるメリットというのは、実際に小数点1ケタの単位にこだわるということではなく、1gの単位を正確に計れるということです。例えば、16gのコーヒー豆を料理用スケールで計ろうとすると、15.5gや16.5gでも「16g」と表示されるかもしれません。その点「V60 ドリップスケール」では正確に16gを計ることができるというわけです。

0.1g単位で計れるということだけでいえば製菓用スケールでも代用は可能ですが、HARIOの「V60 ドリップスケール」は、蒸らし時間や抽出時間をチェックできるタイマー付きだというのがやはりコーヒー用スケールならではの特長です。例えばタイマーが冷蔵庫に貼り付けてあるなど手元にはない場合、ハンドドリップで抽出しながら同時に時間をチェックするのは中々面倒なものです。その点「V60 ドリップスケール」では、抽出開始と同時にスケールについているスイッチを押せば、抽出が終わるまで視線を大きくそらすことなく手元で時間を確認できます。

また、多くのカフェでプロのバリスタが「V60 ドリップスケール」を実際に使用しているというのは大きなポイントとなりました。もちろん、製品には長所もあれば短所もあるだろうことは分かっていましたが、少なくともプロの使用にある程度耐えうる性能と設計であるということは、購入を後押しする一番の決め手となりました。

また価格に関しても、製菓用スケールより少し高いとはいえ十分リーズナブルな値段ではないかと思います。

 

実際に使った感想:満足している点

シンプルな液晶表示 (クリックして拡大)

まず液晶表示ですが、これといって特別なところのないただの白黒液晶です。逆にこのありきたりな普通の液晶が、周囲の明るさにあまり影響されず読み取りやすいというのが意外に評価できる点でした。 (もちろん相当薄暗いところでは表示が見づらくなりますが、そもそもそんな環境ではドリップコーヒーを淹れること自体が難しいかと。)

タッチパネル式の操作なので、何かを手に持ちながらでも指さえ伸ばしてボタンに軽く触れればスイッチが押せます。

耐久性についてですが、普通に家庭で使っている限り簡単に壊れることはないはずです。私もこれまで数年間使っていますが、今のところ全く問題はありません。当たり前のことですが、収納時に計量板を上から何かで押さえつけたり、高いところから落としたりしないようには気を付けましょう。

また電源を入れて立ち上がるのに実測で約4.5秒 (※ カタログ値では安定所要時間 約3秒)、リセットボタンは押すと同時にリセットされるというレスポンスの良さも、これまで使ってきて満足している点の一つです。

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実際に使った感想:気になった点

タッチパネルのデメリットとして、抽出中に間違ってスイッチに触れてリセットしてしまったり、収納中に移動させようとしたはずみに指が当たって電源が入ってしまったりするのが、時々イライラの原因になっています。 (ただオートパワーオフ機能が働くので、間違って電源が入ったとしても5分後に自動で切れます)

さらに、操作音がしない上にタッチパネルゆえクリック感もないため、タイマーをスタートさせて最初の1秒が表示されるまでは、ちゃんとスタートしたかどうかが分かりません。せめてタイマーだけでも操作音が鳴ってくれた方が便利だとは思うのですが、値段との兼ね合いもあるので仕方がない部分なのかもしれません。

肝心の計量機能について基本的には不満はありません。ただお湯を注ぐ時など刻々と重量が変わっていく際には、実際の重さが表示されるまでのタイムラグが予想している感覚よりも若干長いように感じます。時間でいうとコンマ何秒というレベルだと思いますが、注ぐのをやめてからも少し数値が上がり続けるという点は頭に入れておく必要があります。

また、本体のつや消しブラックはデザインとして悪くないのですが、一旦汚れがつくと落とすのに少し苦労します。特に液体がこぼれると、きれいにふき取ったつもりでも乾燥するとうっすらと痕が浮かび上がってきます。電気製品だけに水でジャブジャブ洗うわけにもいかず悩ましいところです。ただ、スマホのようにピカピカの表面が指紋だらけになるよりはマシなのかもしれませんが。

薄型でコンパクトなデザイン

 

結論:オススメ度は?

ドリップコーヒーの抽出をもっと上手くなりたい」という方はもちろんのこと、抽出方法は何であれコーヒーを美味しく安定して淹れたい」という方には とにかく必需品 だと思います。豆とお湯の量 (&抽出時間) を正確に計ることで、それらが変化した時にコーヒーの風味にどう影響を与えるのかがよりはっきりと見えてくるはずです。

別にそこまでこだわってるわけじゃないし」という方にも、ぜひ一度試して頂きたいです。「何か今日のコーヒー薄くなっちゃった」とか、「上手く淹れられる時とそうでない時の違いがさっぱり分からない」ということが少なくなると思いますよ。

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HARIO V60ドリップスケール

 

<製品詳細>

メーカー:HARIO (ハリオ)
製品名:V60 ドリップスケール
サイズ:幅12cm x 奥行き19cm x 高さ2.9cm
最大計量:2,000g
表示単位:2~200g/0.1g,   200~500g/0.5g,   500~2,000g/1g   
材質:ABS樹脂   
電源:単4型乾電池 x2個


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このブログについて

東南アジアに住む筆者が、コーヒーコラムやテイスティングノート、また競技会や展示会等のイベントなど、コーヒー文化と地元の情報を現地から発信していきます。


管理人: Gaku

30代の通訳者です。
マレーシアのクアラルンプール在住。

[好きなモノ]コーヒー、写真、バイク、温泉、ラーメン

毎朝、妻と二人でコーヒーを飲むのが日課。でも、珈琲ネタを語りだすとサラリと流されます。