マレーシア地元情報

絶対見たい!本場モスクワ・サーカス -The Moscow Circus- のマレーシアツアー (2018-19)

投稿日:2018年8月27日 更新日:


モスクワ・サーカスのエントランス

モスクワ・サーカス (The Moscow Circus) とは?

100年以上の歴史を誇るサーカス大国であるロシア。そのロシアで1880年創業の「ニクーリン・サーカス (Nikulin Circus)」と、日本でもおなじみの「ボリショイ・サーカス (Bolshoi Circus)」というロシア二大サーカスから選りすぐりのパフォーマー達が集まったのが、今回のモスクワ・サーカス (The Moscow Circus) 」です。

さて、その「モスクワ・サーカス」が今回史上初のマレーシア上陸!数か月にわたって国内各地を回るツアーの真っ最中です。世界最高峰のパフォーマンス生で見られるまたとないチャンス、これは見逃したらもったいない!!

雰囲気あふれる開始前のサーカス会場 (クリックして拡大)

(2019年2月17日:追記)「モスクワ・サーカス」マレーシアツアーは終了しました。

<ツアースケジュール>

場所開催期間
ペタリンジャヤ (PJ)2018年8月10日~9月2日
ペナン2018年9月13日~9月30日
プライ2018年10月10日~11月11日
ジョホールバル (JB)2018年11月20日~2019年1月1日
シャーアラム2019年1月11日~2月17日

注目したいパフォーマンス

もちろんどのパフォーマンスも素晴らしいのですが、実際に公演を見た上で特に見どころだと感じたものをピックアップしてみました。

ジャグリング:The Incredible Semion Krachinov

ボールを使ったジャグリング

ロシアNo.1のジャグラーであり、世界的にもその名を知られている Semion Krachinovこの人のジャグリングは、まさに圧巻の一言です。ジャグリングというとそれ自体は比較的なじみのあるものですが、動作の正確さや技術の高さはもちろんのこと、ボールやクラブを手足で扱う際の柔らかいタッチ、ジャグリングの速さを際立たせる動きなど“魅せる”上手さがあり、そのパフォーマンスは見る人すべてに「世界最高峰のジャグラーというのはこういうことか」と感じさせる迫力を持っています。

エアートリオ:The Air Trio

ショーを通して何回か登場するトリオ ーOlga, Svetlana & Nadezhda*。バレエ技術を生かした空中パフォーマンス (エアリアル) で華やかな演技を見せてくれます。とりわけ天井から吊るした一枚の布を使って行うパフォーマンスは見どころの一つです。
*シャーアラム公演では、エアリアルはRoman & Nataliaの男女ペアが行う予定です。

このパフォーマンスを少し強引に表現すると、ちょうどフィギュアスケートを空中で演じているような感じですが、布と一体となって宙を舞う彼女たちの柔らかな動き、「次はどんな技を見せてくれるんだろう」というドキドキ感が続く構成など、観客を引き込む美しさと魅力を十分に味わえます。

ロシアン・スイング:The Skokov Troupe

タイミングが命となる空中パフォーマンス

ロシアン・スイングは「ボリショイ・サーカス」でも目玉の一つで、向かい合って置かれた二台のブランコを使ったダイナミックでスリリングなパフォーマンスです。空中ブランコとはまた違った意味で危険度が高く、空中への正確な飛び出しやブランコのタイミングを合わせる確実なコントロールなど、非常に高い技術とチームワークの両方が要求されます。「The Skokov Troupe」は、かの有名な「シルク・ドゥ・ソレイユ (Cirque du Soleil)」にも登場するなど、そのロシアン・スイングの技術は世界トップレベルと言えるでしょう。

サーカスクラウン (道化師):Armen Asiryants*

サーカスにおける道化師というと、ただパフォーマンスの間を埋めるために笑いを取るというだけではなく、サーカス全体の雰囲気作りをする隠れた司会進行役でもあります。Armen Asiryants はクラウンとしてヨーロッパNo.1と評されるスーパースター。決して嫌味にならないユーモアのセンスと鋭い頭の回転から繰り出されるアドリブで観客の心をつかみ、短時間で会場を一体化させて盛り上げる彼のテクニックは、モスクワ・サーカスで注目すべきパフォーマンスの一つだと思います。
*シャーアラム公演では、クラウンはOlga & Lev Zaitsevの男女ペアが行う予定です。

ちなみに、道化師というとあのメイクを想像する方もいるかもしれませんが、「モスクワ・サーカス」のクラウンは素顔です。なので、いわゆる「道化 (ピエロ) 恐怖症」の方でも安心して楽しめるでしょう。

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楽しく見るためのポイント

リングマスターの登場

<サーカスって子供向け?>

日本でサーカスと言うと、何となく子供が喜ぶものだというイメージがあるかもしれません。「モスクワ・サーカス」はもちろん子供が存分に楽しめる内容ですが、その完成度と芸術性はぜひ大人にこそ見て欲しい上質のパフォーマンスと言えます。

<チケットは事前購入しよう>

チケットは当日会場でも購入はできますが (※空席があった場合)、事前にオンラインでチケットを購入しておいた方がスムーズです。

<動物ショーなしでも満足度が高い>

一般的にサーカスにはしばしば動物を使ったショーが含まれていますが、今回の「モスクワ・サーカス」ではゾウやサルといった動物の芸はありません。しかし動物のショーがないことで物足りないなどということは全くなく、むしろそれが全体の芸術性を高めているように感じました。

欧米を中心として、動物愛護の観点から動物を使った出し物には抵抗を感じる方も少なくありませんが、今回も観客の一人から「動物ショーがあるからこれまでサーカスは見なかったけど、今回初めてサーカスに来て心から楽しめた」というコメントを耳にしました。そういった意味でも、より多くの方が楽しめるサーカスではないかと思います。

<座席選びのコツ>

もちろんステージに近いリングサイド席が一番迫力があり、お値段も高くなっています。次に高いのがプレミアムA、そしてプレミアムBの座席エリアで、正面側か横側かによって値段が違います。ただし、正面のA席でも支柱などが目の前にあると見にくい部分はありますし、横のB席であっても角度によってはリングが見やすい座席もあります。ですから、どうしても正面にこだわるのでなければ、B席のエリアでよく見えるところに座るのも悪くないと思います。

また一番安いベンチ席でも、プレミアム席より数メートルほど遠くなるものの、前との高低差があるのでリング自体はちゃんと見えます。野球観戦で外野席に座るのが気にならない方なら、このベンチ席でも特に不満はないように思います。

ちなみに、一つ一つの座席まで細かく指定されているわけではありませんので、チケットを買ったとしても指定エリア内のどこに座るかは早い者勝ちです。開場前に着いて少し並ぶぐらいの余裕があれば、自分の気に入るスポットを選べるでしょう。

<寒さ対策を忘れずに>

マレーシアで寒さ対策って何のこっちゃと思われるかもしれませんが、サーカス会場のテント内はガンガンにエアコンが効いていてかなり寒いです。ぜひジャケットやフリースなど、重ね着できるものを持って行きましょう。特に女性の方は足元の冷え対策にソックスやひざかけ等もあった方がよいかと思います。

<トイレ対策>

寒いと起こる生理現象が「トイレが近くなる」こと。開場前に並んでいる時など外は暑いので水分を取る必要がありますが、飲みすぎるとショーの間に泣く泣くトイレに行かざるを得なくなるので、そのあたり適度にバランスをとりましょう。ちなみにショーは2時間ですが、真ん中で一度休憩があります。

ペタリンジャヤの会場では屋外の仮設トイレもきれいなものが設置されていましたので、衛生面は特に気になりませんでした。ただ、途中からはトイレットペーパーが結構切れていたようなので、心配な方は「マイティッシュ」をお忘れなく。

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まとめ

座席によってはかなり手軽な値段で楽しめる「モスクワ・サーカス」のマレーシアツアー。大がかりな舞台装置は使わず、公演規模も適度なサイズでどの席に座ってもリングと客席の距離が近いため、アットホームで本来のサーカスらしい雰囲気を感じました。

このレベルのサーカスが見られるというのは正直すごいことですが、事前の広告の打ち方がまずかったのか、サーカスをやっていること自体地元ではあまり知られておらず、公演の1週目はかなり寂しい状態だったとか。さすがに2週目を過ぎるとラジオでちらほらCMを聞いたり、口コミでも評判が広まったりして来場者は増えているようで、私が行った週末夜の部では座席の約8割が埋まっている状態でした。

2019年までマレーシア各地で公演が予定されている当サーカス。マレーシア在住の方や、ちょうど旅行でマレーシアに来られる方は、もし近くで公演があるようならぜひ足を延ばしてみて下さい。きっと長く思い出に残る素敵な時間を楽しめるはずです。

(2019年2月17日:追記)「モスクワ・サーカス」マレーシアツアーは終了しました。

あとがき:通常は写真撮影は禁止されていますが、ツアー初期に観客動員が伸び悩んでいたこともあり、PJ公演の際に会場でサーカス側から「撮った写真をぜひSNS等で広めて欲しい」とのアナウンスがあったことから、当記事では同公演で撮影した写真を掲載しています。

(2018年8月28日:テキスト追加)
(2019年1月6日:公演情報追加、テキスト修正)
(2019年1月11日:公演情報修正、あとがき追加)
(2019年2月17日:公演情報・テキスト修正)


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管理人: Gaku

40代の通訳者です。
マレーシアのクアラルンプール在住。

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