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2017 バリスタ世界チャンピオン:デール・ハリス
初出場にして、見事ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ (WBC) 2017 で優勝し、世界のバリスタの頂点に立ったイギリス代表 デール・ハリス (Dale Harris)さん。
イギリスでは2009年から9年連続で国内競技会に参加。過去5年間の成績は、2013年が3位、2014年から2016年までは連続2位でしたが、2017年に初の国内優勝をおさめ念願のWBC出場。そしてついに「世界一のバリスタ」の称号を手にすることになりました。
ウォーキング、パンを焼くこと、そして友人とおいしいものを食べることが好きだそうで、そこだけ聞くとどこかのんびりとした印象も受けます。しかし当人の言葉からは、コーヒー業界で働くプロとしての現状に対する問題意識と、コーヒーの今後あるべき姿についての明確なビジョンがうかがえます。
世界のコーヒー市場におけるスペシャルティコーヒーのさらなる成長を期待していると述べる一方、そのためには関係者すべての協力がますます必要になると強調するハリス。スペシャルティコーヒーが生産者にとって継続的に収益をもたらすよう努力するだけでなく、業界の競争が激しくなっているコーヒー消費国の側においても、全員が協力して持続可能なバランスのとれた市場を作っていく必要があると鋭くコメントしていたのが印象的でした。
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[H]AND :バリスタチャンピオンが働くカフェ
イギリスの中部の大都市バーミンガムから北に40kmほど離れたスタッフォードという街が、コーヒーブランド「Has Bean Coffee」の拠点です。ハリスはディレクターとして卸売部門を統括すると同時に、Hasbean が経営するロンドンのカフェ「[H]AND」ではバリスタとしての顔を持っています。
「最高の一杯は、生産者、ロースター、そしてバリスタのチームワークがあってこそ生まれる」という信念を持つ [H]AND。提携農園のマイクロロットをはじめ、毎日更新されるコーヒーセレクション (常時約60種類!) からお気に入りの一杯を選ぶことができます。
『Made in TSUBAME』:バリスタチャンピオンが使っているコーヒードリッパー
WBC優勝者のハリスがバリスタをつとめる [H]AND で提供されるドリップコーヒーは、一杯ずつハンドドリップで丁寧に淹れられます。カフェの公式サイトを見ていても思わず目にとまる、美しい輝きを放つ金属製ドリッパー。じつは新潟県燕市から生まれた世界的ブランド『Made in TSUBAME』とカリタのコラボレーションにより作られた特別モデルです。
金属加工の長い歴史と妥協を許さない高いクオリティで、日本のみならず世界にその名を知られる新潟県燕市。その高度な加工技術とカリタが出会って生まれたのが「TSUBAME & Kalita」プロジェクトです。 安定した味が楽しめるとビギナーからプロまで愛用するカリタ定番のウェーブドリッパーが、金属製の洗練されたデザインと機能美をまとったこのモデル。すべて職人による手作業で研磨されており、日本が誇る匠の技をじっくりと味わうことができます。
(「TSUBAME and Kalita」の公式ページはこちら)
もちろん、プラスチック製のドリッパーがスーパーで安く手に入ることを考えると、「高いお金を出さなくても別に普通のでいいんじゃない?」と思う方も多いと思います。それでも、優美な金属製のボディーに刻み込まれた、さりげなく、しかし誇らしげに輝く「Made in TSUBAME JAPAN」の文字を見ると、一般的なコーヒー器具では経験できない満足感をぜひ味わってほしいという職人さんの想いをきっと感じられることでしょう。
世界トップレベルのバリスタも認めるこのコーヒードリッパー。大切な人へのプレゼントとして、また自分へのご褒美として、毎日の一杯が特別な “コーヒーエクスペリエンス” に変わる、そんな長く使いたい素敵なアイテムになると思います。
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