Cameron Highlands
キャメロン ハイランド
マレーシア / パハン州
首都クアラルンプールから北へ約150kmに位置する、イギリス統治時代に開発された高原地帯 キャメロンハイランド。熱帯の国マレーシアにおいて清涼な気候が味わえる数少ない場所の一つである。海抜1,500mを超える標高と一年を通して20℃前後の安定した気温に加え、十分な雨と霧に恵まれた土地では茶葉の生産が大規模におこなわれている。「BOH Tea (ボー・ティー)」や「Cameron Valley (キャメロン・バレー)」が直営するカフェで茶園を見ながら紅茶を味わうのも、この地を訪れる観光客の楽しみの一つだ。
また周辺には「オラン・アスリ (マレー語で ”元来の人” の意)」と呼ばれる先住民がおり、麓からキャメロンハイランドへ通ずる道路わきで野生のハチミツや山菜などを売っている様子を見ることができる。
貴重な虫や植物の宝庫でもあるキャメロンハイランドだが、昨今では違法開発による河川への土砂の流入や生態系の破壊が深刻な問題となっている。目先の観光収入に目がくらんだ過剰な開発が逆にこの土地の魅力を奪っているという事実に、手遅れになる前に気づいて欲しいと心から願わざるを得ない。
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