Hoi An
ホイアン
ベトナム / クアンナム省
1999年に世界遺産に登録された、ベトナム中部にある港町ホイアン。日中の大半は歩行者天国となる旧市街を歩くと、この地に影響を与えた日本、中国、そしてフランスといった各国の文化が融合した独特の建築様式に目をうばわれる。
夜になると通りには彩り豊かなランタンの光があふれ、その灯りを水面に映しだす運河では、観光客を乗せたボートがところせましと行き交う。そんな非日常を感じさせる風景の中でも、道端に目をやると高さ40cmもない小さなプラスチックのイスに腰を下ろし、食事や飲み物を楽しむベトナム人の変わらない姿がある。
ガイドブックには、誰が見てもキレイだと感じるであろう世界遺産の街並や、そこかしこにランタンが輝く夜景が特集されている。しかし、名所巡りではなくただブラリと通りを散策してみると、この美しい街が垣間見せる飾らないベトナム人の日常こそが、ホイアンの魅力をより濃厚にしているのだと気づかされる。
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(2021年3月11日:テキスト修正)