ソムタム (Som Tam)
タイ風 パパイヤサラダ
タイ/チェンマイ県
まだ青いヤングパパイヤをゴボウのささがき状の細切りにして和えたスパイシーなサラダ。一般的にはトマトやピーナッツを加え、ナンプラー (魚醤) 、ライム、チリ、パームシュガー、干しエビなどで味付けする。今でこそタイの全国でローカルグルメを代表する一品となっているが、元々はタイ東北部のイサーン地域や隣国のラオスで食べられていた料理だ。基本となるソムタムに蟹を入れたもの、またパパイヤの代わりにキュウリやフルーツを使ったものも人気がある。
ソムタムと言えば、木臼の中に食材を入れてすりこぎのような棒で小気味良くトントンと叩きながら味をなじませていく姿が印象的だ。ソムタムは店によってそれぞれオリジナルのレシピがあるが、いわば使い続けたタレのように木臼自体に独特の風味が染み込んでいることも店ごとの違いが出る一つの理由だろう。(そのため、ピーナッツアレルギーの方はたとえピーナッツ抜きで注文しても危険である。)
ソムタムを注文する時には辛さのレベルを指定できるが、あまり辛くしないでと頼んでも木臼からチリの辛さがにじみ出てくるので、結局はそれなりの辛さになることが少なくない。多くの日本人にとってタイ人が好む辛さのレベルについてゆくのは非常に難しいものがあるのは確かだが、個人的にはソムタムはそれなりの辛さがあってこそ美味しく味わえるのではないかと思う。
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(2019年2月3日:テキスト修正)